子育て住宅|お父さんは?

■人生で大事な季節
子育て時期は、仕事を持つ両親にとり重要な時期でもあります。周りから期待され、自らも打ち込みたい時です。でも、それ以上に乳幼児や子どもにとって熱い季節です。0~8歳は、基本的な個の器を決めます。
■現在の家庭の姿
子育て家族には、共働き・専業主婦・シングルペアレント・2世帯同居があります。子育てには、経済的にも時間的にもシングルペアレントが厳しい環境です。父親(母親)に替わる祖父(祖母)・おじ(おば)がいると助かります。共働きは時間的にタイトです。専業主婦は一人で責任を負いやすく、2世帯同居は親とのズレがある場があります。小さな子どもに向き合う時間や情愛は、人も含め多いほどいいものです。
■お父さんの価値観との関係
20代から30代のお父さんなら、自分の夢実現にまい進中です。起業・事業の取り組み、出世、金儲け、趣味にと、人それぞれです。家事や子育ては、奥さんに任せておきたい、という思いが強いかも知れません。子育ての10~15年は、踏ん張りどころです。子育て・家事は家族みんなでシェアしないと、みんながギクシャクしていきます。
■子育ては、それぞれ100%の責任
子育ての責任は、共働きならフィフティフィフティ、専業主婦なら8:2ぐらいという感覚かも知れません。違います。父親・母親とも100%の責任があります。現実には役割分担、できること・できないことはあります。が、いつも100%の関心と情愛をもって子どもに向き合います。
■子育てで一番語られないこと
子育て・教育熱は高く、お金儲けの対象になっています。幼児の英語レッスン、立体ブロック、書き取りや計算ドリルなどいっぱい市販されています。ところが、幼児・子どもにとても大事な外遊びは、大切というだけで商品はありません。幼児からのスイミング・体操やピアノ練習、小学生からの自然観察会やキャンプはありますが、子どもの外遊びはお金の対象になりにくいのでしょう。
また、三間(さんま)無し、と言われて久しくなります。子どもの環境に「時間」「空間」「仲間」がなくなっているのです。お稽古などで忙しく遊ぶ時間なく、空き地や小川など遊ぶ空間なく、似たような年ごろの遊び仲間がいないのです。
実は、微笑み返し・「あー」「うー」・手足をバタバタ・ハイハイから始まって、飛び跳ねるといった身体を動かすことは、知的活動と同様に大事で、学力の基にもなります。身体制御や空間認識に関係する小脳はほぼ8歳まで発達します。特に乳幼児から小学2年までの運動・外遊びが重要です。
■お父さんが率先してやること
そこで、お父さんの登場です。どんな家庭のお父さんでもマストです。平日、お母さんが朝食の準備中、15~30分を子ども時間にします。朝日を浴びて近くの公園に行き、一緒に遊びます。起伏を超え、飛んで投げるなど基本動作をします。道々、空や緑・花について話をします。雨の日は、家でストレッチします。すると保育・幼稚園や学校でやる気・集中力が増します。
休みの日は、家族で、ママ友・パパ友・職場の人の家族と大きな公園や野山に出かけます。異年齢の子ども仲間との遊びと大きな自然は、より刺激的になります。

脇田 幸三

建築家 株式会社綜設計代表
岐阜市生れ 名古屋市在住
1989年11月綜設計設立
主に住宅・マンション・医院を設計
名古屋工業大学大学院修了
テーマ:“大きな人を育て、大きな人生を歩む”住まい
趣味:読書、朝のランニング