健康住宅|オール電化と電磁波問題-1/3

■電気と人体
私たちの体は約75%(脳は約85%)が水であり、血液・リンパ液・モルホンなど体液の流れと僅かな電位差=微電流により活動しています。電磁場内において電気が流れる導体に力が発生します(フレミングの左手の法則)。私たちは、電流・電磁波の影響から免れません。電気は19世紀末から出会った新たな優れた人工環境ですが、何か見えないストレスがあるようです。

■住まいとエネルギー
住まいの熱源・エネルギー源を何にするかと考える時、安全性、経済性、即効性、清潔さ、手軽さ、維持管理のし易さ、耐久性などから判断します。また省エネルギー性と環境負荷性も選択肢に入れます。今日のエネルギー源は、電気、都市ガス・プロパンガス、灯油、さらに自然エネルギー、特に太陽熱・光、風力です(明治までは薪・炭、燈油・松ヤニなど)。なかでも電気の比重はますます増加しています。
電気は、質的に非常に高いエネルギーで、何にでも変換できます。通信・情報、照明と冷房では独壇場、モーター動力でも大活躍です。暖房、給湯、煮焚きに至ってようやく、ガス・灯油と競合し始めます。電気こそが現代生活の象徴で、一本化は当然の流れのようです。なにしろ住まいの中にあっては、クリーンで安全、ボタン一つで操作簡単。一本化で機器も場所も一つでよく、基本料金も重複しません。しかも震災など災害時、復旧には一番早い。弱点だった煮焚きの火力不足、お湯変換への効率の悪さ、100Vからくるパワー不足は、急に改善されてきました。台所のIH調理器や大気の熱を採り込む貯湯温水器(エコキュート)と単相200Vの普及は、オール電化を身近なものにしました。
また最近では、蓄電池設備があります。深夜電力あるいは太陽光発電利用で蓄電し、電力使用最大時に使います。電気代は安くなりますが、まだまだ設備が高価です。一方、ハイブリッドカー、プラグインハイブリッドカーが普及し、電気自動車の時代がやってきます。それらのバッテリーは、災害時の非常用電源に活用できます。蓄電設備を住宅で備えるか、自家用車から採るかの選択肢があります。

脇田 幸三

建築家 株式会社綜設計代表
岐阜市生れ 名古屋市在住
1989年11月綜設計設立
主に住宅・マンション・医院を設計
名古屋工業大学大学院修了
テーマ:“大きな人を育て、大きな人生を歩む”住まい
趣味:読書、朝のランニング