健康住宅|オール電化と電磁波問題-3/3

■電磁波への対応
電気のない生活は、考えられません。電磁波とのつき合い方です。幸い電磁波の強さは、距離をとれば急激に減衰します。家庭電化製品では、1m離れればほとんど安全圏になります。ただ、放射状に出て、何物も貫通します。壁の裏、床下の器具も要注意です。
具体的に例をあげれば、体に密着させる電気毛布、電気カーペット、ニクロム線式床暖房は、使いません。すでにある場合は、暖めてからコンセントを抜きます(スイッチのオフではまだ電荷がかかっています)。暖房洗浄便座は、速やかに使います。蛍光灯は意外と電磁波が強いのですが、普通には天井使用が多いので比較的大丈夫です。ただ学習机用のスタンドは頭近くにあり、白熱灯を使います。新築住宅では、ほとんどLED照明に代わっていますので、問題ありません。モーター使用器具の電磁波は、強い傾向にあります。冷蔵庫・洗濯機は50cm、掃除機は1m離して使います。冷蔵庫は24時間使用になり、壁の向こうにはソファやベッドを置きません。ドライヤーは30cm離しスピーディに使います。エアコンは1m、テレビは2m、ラジカセは50cm以上離します。

 住まいの電磁波対策で難しいのは、台所です。トースター、電気炊飯器、電気ポット、ジューサー、ホットプレートは30cm以上離します。そばに就く時間も短いので比較的問題になりません。厄介なのは、100mGのメーター針を振り切る電子レンジ、電磁調理器IH(ラジエントヒーターも同じ)、食洗器です。電子レンジは、調理の最初と最後の使用が多く、2m離れればつき合えます(ただ栄養価を落すという問題は別です)。最も強い電磁波をだす電磁調理器は、そばに立つことが長く手の打ちようがありません。お腹はすぐ手前、胸は50cmほど上です。子宮ガンや乳ガンは、女性に一大事です。電磁波は細胞活動とホルモン系に影響大と指摘されています。細胞分裂が盛んな妊娠中や小さな子供のいる家では、特に使わない方が賢明です。湯沸し程度の使い方ならいいでしょう。部屋がきれいに使えて、火災の恐れが少なく、内装制限がかからなくて魅力的なのですが。食洗器は一工夫要ります。片付けが終わってからの使用だからと、安心できません。器具のスイッチを消しても待機電流はオンで、洗っていなくても100mGは出ている器具があります。しかも流しの横で、常時お腹の近くです。キャビネット裏から配線を採り出し、コンセントを抜きます(手元に元スイッチをつければ楽)。器具は、コンセントを抜くのが一番です。また、台所で忘れがちなのが、手元灯です。最近はLED灯ですが、蛍光灯の場合速やかにLED灯に替えます。台所は、電化製品が並び、壁の向こうの部屋も要注意です。コンセントやスチッチの先は、実は大丈夫ではありません。配線からも電磁波は出ています。睡眠をとり・休息する位置近くには配線を避けます。

電磁波は、一度家の中をすべてチェックして使い方を工夫すれば、安心して生活できます。恐れることはありません。慎重な対処が要ります。みんながやってるというだけで鵜呑みにすることなく、住宅の計画時に配慮したいものです。

脇田 幸三

建築家 株式会社綜設計代表
岐阜市生れ 名古屋市在住
1989年11月綜設計設立
主に住宅・マンション・医院を設計
名古屋工業大学大学院修了
テーマ:“大きな人を育て、大きな人生を歩む”住まい
趣味:読書、朝のランニング