本の感想|前向きに生きるなんてばかばかしい

脳科学で心のコリをほぐす本/黒川伊保子著 2018.04.12

■子育てから、大人の自分育てまで、とても参考になります。

タイトルからして、喧嘩売ってるの? って感じですが。はじめに、を読めば、そうかも、と。できる女だから、言えてる部分もありますが。

■きっかけ

私はこれまで、へこたれず何とかやってきたので、まぁ前向きに生きてきたのかなぁ、と思います。声に出して言うことはまずなく、人に対しては文章上描く程度でした。が、面と向かって、ばかばかしい、と言われれば、何?って、言いたくなります。

著者のタイトルは、ざらつくことが多い感じがします。自己啓発の文言や本に対して喧嘩を売っているのです。確かに、前向き・努力・実行力・夢・感謝など並べて、成績をあげろ、結果を出せ、と迫ります。これで、本だ、セミナーだ、と騒いでいる。余計なお世話だよ、思う。そんなスタンスなら、OKですね。

■前向き?

「なぜ、人は前向きでなければならないのだろうか。そもそも、前向きって、どっち向き?」と。人に言われ、自分に合わない目標を立て、無理して自分を壊してない?って。とは言え、言外に“自分を生きる方向=前向き”と指摘しているように思います。

「宇宙にたった一つの装置(脳)もつあなたなの」ゆえ、その人らしさに突出していることが、人生を豊かにする、と。

■おもしろい指摘がいくつも

・「好き」の反対は「嫌い」ではなく(脳では近い現象)、無関心だと。

・空気を読めるほど、存在感は薄れてくる、と。

・失敗は、特に若いころ、どしどししなさい、と。失敗の繰り返しが、正解への近道。スポーツなんか脳神経の抑制が増えるほど上達します。

・失敗を恐れる親は、子をつぶしていく、と。「学校は、勉強を教えてくれるところであって、親の予習力をためすところじゃない。小学校1年の授業何て、完璧に予習していったら、はきり言って退屈でしょうがない。知に出会う喜びは、教室に取っておいてあげればいいのに。」“知に出会う喜び”って、ありますね。

・脅迫的に夢なんか持つな。と。「「夢見る力」は失うな、しかし、「夢語り」はしてはいけない。結果を手に入れるための、大事な心得である。と」。いいですね。

・脳には、7年で飽きる性質/時代説明がいい。~1999年/競争の時代。1999~2006年/自己愛第一時代:「輝かしいキャリアを手に入れる!」。2007~2013年/自己愛第二時代:「素敵な私」を多くの女子が目指す

・美魔女より、経験知を感じさせる容姿こそ素晴らしい

・脳のピークは56歳。そこからまだまだおもしろい

・ぐずぐずする時間が育む脳の物語力

・友だちは、選んで。孤高を恐れていては、世界観が作れない。

・全方位に万能な脳を作ろうとすると、半端な脳ができる

・好奇心は、育てることはできない。保つポイントは、2歳の実験期、4歳の質問期、生涯にわたる適度な運動の3点。

・おわりに、自分を生きる力を持ちなさい

などなど、いろいろです。