本の感想|英雄の書

黒川伊保子著 ポプラ社 2015.09.01

先日読んだ「母脳」に、“大学生以上の脳の戦略力は、読書以外のことでつければいい。「英雄の書」(ポプラ社)をぜひご参考に” とありました。0~8歳の人の裾野拡大&種蒔き時期、9~15歳の貪欲な吸収時期を十分な環境で育たなかった人に、どんなリカバリー法があるのか、と期待しました。
まったくのハズレでした。そりゃ、無理ですよね。この世でたった一つの脳、それぞれ基盤ができ苗木が育った状態の脳を全うするしかありません。その脳しかできないこと見つけ出し、やりとげることです。遊びでも趣味でもいい、仕事でもいい。ミッション? 天命? 使命感? をやり遂げることによって、だれしもヒーローになれると。できれば、人のため、世の中のためにやり遂げることが望ましいけれど。というニュアンスかな?
以下、抜粋です。いい言葉、いっぱいです。

■まずは失敗を重ねよう
“昔からよく「若い時の苦労は買ってでもしろ」とか「失敗は成功の源」などと言うが、・・・。脳科学上、非常に明確な、脳の成長のための真実なのだ。”
脳を進化させるための3つの掟として、“「失敗」は誰のせいにもしない”“過去の「失敗」にくよくよしない”“未来の失敗におどおどしない”
“私は息子を育てながら、常に「誰もが努力でできる99を目指すより、きみにしかできない1を見つけてほしい」と思ってきた。”
“きみが、本物の英雄であるならば、きみは、どうしても、痛い思いをして人生という荒野を歩くことになる。”
“戦略力のほう。こちらは、失敗なしには鍛えられないのである。失敗を乗り越えた数だけ、機知の回路ができあがる。”

■群れるな、孤高を楽しめ
“創造する脳には「孤高」が必要である”
“SNSは英雄脳をつぶす”

■自尊心を持とう
“自尊心は、脳の羅針盤である・・・自尊心とは、その脳が生きるべき方向を指し示す、砂漠の北極星のようなものだ。他の星を目指したら、道に迷ってしまう。他人の星は、他人の星。自分の星をみつけなければ。そして、その星は、どうも「ゆるせない」気持ちの傍らにあるようなのだ。”
“ゆるせないと決めたことが、やがて自信を生み、自尊心をつれてくる。そうして、他者を守ってあげたという使命感をつれてくる。・・・ 本当の強さとは自尊心にあり、本当のやさしさとは使命感にあるんじゃないだろうか。”

■使命感を持とう
“「夢」を語ってはいけない”
“嫌われることを、怖れない”
“使命感は、他者をおもうことからしか生まれない”
“誰かを案じるとき、ヒトは免疫力が高くなる”
“腹に落ちることを大事にしなさい”
“自分の心の声を聴け”

■餞/贈る言葉
“旅の衣を整えよ” [藤村]・・・悲しむなかれ、わが友よ、旅の衣を整えよ。
“圧倒的な上質な異質になれ”

脇田 幸三

建築家 株式会社綜設計代表
岐阜市生れ 名古屋市在住
1989年11月綜設計設立
主に住宅・マンション・医院を設計
名古屋工業大学大学院修了
テーマ:“大きな人を育て、大きな人生を歩む”住まい
趣味:読書、朝のランニング