子育て住宅|借入金・補助金/2019

住宅の建設資金は、大金です。年収の4~5倍です。その多くを借入金で用意します。月々の返済が均等払いで月収の25%を超えると、やりくりが大変苦しくなります。自己資金が十分でない場合、親からの借り入れ(贈与)も期待します。
大事な住宅ですが、お金の面で生活の縛りは押えたいものです。そこで、借入金の金利や補助金の有無・多寡が気になります。

■借入金
普通には、フラット35を利用します。均等返済&最大返済期間35年からきていることばです。旧住宅金融公庫中心の住宅建設資金借入窓口を、民間銀行に開放する時点で生まれました。フラット35の金利が目安になり、一番低利で安心できます。
が、金利設定は自由ですので、銀行住宅ローンも検討の余地はあります。個人が優遇されるほどの銀行付き合いは、まずありません。銀行は確実性を求め、相手をみて金利をきめます。公務員・上場会社勤めなど将来の安定が見込める場合は、金利交渉ができます。

■返済不要の補助金
目新しいのは、10月の消費税のUPに伴う負担調整の給付金です。
継続の制度として、ZEH補助金と地域型住宅グリーン化事業があります。

■住まい給付金
国土交通省のすまい給付金事務局が窓口です。期間は2021年12月まで。最大50万円の給付金になります。標準モデルとして、収入450万円以下で、2,500万の新築住宅取得額の2%に相当します。450~525万円で40マ万円、525~600万円が30万円、600~650万円が20万円と、収入が上がれば給付金は下がります。

■ZEH補助金
経済産業省資源エネルギー庁主導、省国土交通省・環境省との3省連携の支援事業です。一次消費エネルギー(照明、換気、給湯、エアコンなどの使用電力)を、太陽光発電で全て補うのがZEH/セロ・エネルギー・ハウスです。高断熱高気密の省エネ性能と省エネ家電で家庭でのエネルギー消費を抑え、太陽光発電でプラスマイナス・ゼロに計算上します。住宅性能が良くなければ大きな太陽光パネルが要ります。住宅でのエネルギー需要は夕方から夜にかけ多く、太陽光発電ではそのまま利用できません。夜は電力を買うか(昼間は安い価格で売電する)、昼間に蓄電池で貯めた電気を使うことになります。高性能な省エネ家電、大容量の太陽光発電と蓄電池を推進しています。ハウスメーカー寄りの経済産業省の主導ですから、モノの動きが中心になります。

補助金は、4つの段階があります。
① ZEH: 70万円(+蓄電システムでmax20万円)/20%以上の一次エネルギー消費量削減
② ZEH+: 115万円/25%以上の一次エネルギー消費量削減+以下の内2つを導入(・さらなる高断熱 ・高度エネルギーマネジメント ・電気自動車の充電設備)
③ ZEH+R: 125万円(+蓄電システムでmax30万円+太陽熱利用温水システムで液体式-17万円・空気式-60万円/)
④ 先進的再エネ熱等導入支援事業(①or②と併願可): max90万円(+蓄電システムでmax30万円)/以下のいずれかを導入(・直交集成板 ・地中熱ヒートポンプシステム ・太陽光発電パネルと太陽熱集熱器が一体 ・液体集熱式太陽熱利用システム)

■地域型住宅グリーン化事業
国土交通省が推進する支援事業です。2019年度で終了するかも知れません。中小住宅生産者等により供給される住宅を対象とします。2つの型、4メニュがあります。
① 長寿命型ー認定長期優良住宅: 上限110万円
② 高度省エネ型ー認定低炭素住宅・性能向上計画認定住宅: 上限110万円
③ 高度省エネ型ーゼロ・エネルギー住宅: 上限140万円
④ 高度省エネ型ー省エネ改修型: 上限50万円
① ~③に対して、加算あり
・地域材の過半利用の場合に加算 上限20万円
・三世代同居対応要件適合で加算 上限30万円

■他の要チェック制度
・次世代住宅ポイント制度(2019.10の消費税増税対策): max35万ポイント
・住宅ローン減税

■お勧めは
設計者+ビルダーの組み合わせの地域型住宅グリーン化事業です。

脇田 幸三

建築家 株式会社綜設計代表
岐阜市生れ 名古屋市在住
1989年11月綜設計設立
主に住宅・マンション・医院を設計
名古屋工業大学大学院修了
テーマ:“大きな人を育て、大きな人生を歩む”住まい
趣味:読書、朝のランニング